IE9ピン留め
2010年 03月 09日
日記~新日本フィル多摩定期他
 日記。

 土曜日。新日本フィル多摩定期。指揮者にヴォルフ=ディーター・ハウシルト、ソリストに伊藤恵の組み合わせ。演目は、ブラームスのハイドンの主題による変奏曲と、シューマンのピアノ協奏曲と「ライン」。ピアノ協奏曲は伊藤の音が素晴らしい「しっとり」系シューマン。ただし、ソリストの身振りがやや過剰ではあるまいかと思わなくもなかったが、音楽には関係のない話。「ライン」は、最近主流の早めのテンポで風通し良く颯爽というのでは無くって、遅いテンポでジリジリと進み音のうねり(各声部を聴かせるというよりは、重厚なクラスターそのものを)を聴かせるスタイル(いわゆる、ドイツ的?)。重厚に歌い上げたかったのだろうけれども、もっさりとしてしまい胃もたれ的な感じが拭えなかったのが残念。それと、終楽章他、聴かせどころでは煽って盛り上がげるのだけど、アンサンブルの精度や「歌」がお座なりに聞こえるのは気のせいだろうか…。まあ、土曜日のマチネとしては満足なコンサート。
 ついでに、難をあげればホールのコンディションが最悪。「ライン」第一楽章辺りで暖房をつけたのか、場内が埃っぽくなり、かつ蒸し暑くなる事態に。季節的な乾燥も不快感に拍車をかけたのか咳する人多数(僕自身も含めて)…。そこいら辺を考えて場内環境を整えて貰いたいものです。咳は止まらないし、脂汗は出てくるし、コンサート・ドロップアウトしたくなる気分…。

 某テレビ番組で、「高級店」だの「隠れ家」だの紹介されてた鮨屋。どうでも良いのだけれども、映りこんでいた客が鮨を写メしてた…。記録するタイプの食事制限中なのか、一億総飯ブロガーの時代なのか、その程度の客層の店なのか…。しかし、鮨屋のカウンターで一貫おきに撮っているとしたら鬱陶しいよ。少なくとも、隣には座りたくない。「高級店」や「隠れ家」に似つかわしくないことだけは間違えない。
 しかし、いつものコーヒー屋でも写真取ってる人見かけるけれども…(ワッフルに色々してくれるらしい)。何処に行っても、ところ構わず写真撮ってる人が居るけれども、鬱陶しい局面も多数。恐るべし、複製芸術の時代。まあ、僕の了見が狭いだけだろうな…。

 日曜日。まあ、たまった音盤等聴いて過ごした。

 政治の季節の産物なのだろうが、チャーリー・ヘイデンの「リベレーション・ミュージック・オーケストラ」が定番の名盤らしく面白かった。まあ、LPならB面相当部分は余りにも時事的でさほど面白くはなかったけれども、スペイン市民戦争関連の曲からパラフレーズした組曲になっているA面相当部分は面白かった。ワイルの三文オペラ(思えば吹奏楽的編成)や、ジンタ(軍楽隊由来の和製ブラス、要するにちんどん屋のそれ)を思わせるチープな響きが何ともよろしい。フリージャズらしからぬ(?)わかりやすい音盤でした。
 その他、ナクソスヒストリカルレーベルの、シュナーベルやシゲティの復刻が思いの外良質で満足。

 月曜日。海豚漁の映画がアカデミー賞とかの話題。「公開中止を~」的な過剰反応は如何なものかなぁ…。もちろん、違法行為や根拠のない中傷に対してしかるべき措置を取るのは当然するべき事。でも、メッセージを伝えたい作品(団体・運動・活動家)は「挑発」する事が目的なので、「相手にしたら負け」的な側面も強いわけでねぇ…。捕鯨なんかでも、いちいち大臣が抗議したりするのは相手の思うつぼでもあるわけで…(「抗議」されたくって行動しているわけだから)。まあ、過剰反応=宣伝だから…。興行的には万々歳な騒動ですな…。
※)世の中に何かを訴えたい団体にとって一番辛いのは無視される事。例えば、東京都内で週に100件を下らない、集会・デモ・ビラ配り・上映会やら何やらが行われている筈(お暇でしたら、国会議事堂、議員会館、靖国神社等へ是非。有象無象が居ますよ)だけれどもどれだけをご存じですか?、と。報道されて騒がれなければ存在していないも同然なわけで…。
 それはそれとして、いかなる立場の人達であれ、自分たちの主張と相容れない主張を「発禁だ」「公開禁止だ」という発想には同意したくないよね。おそらく同意したくない映画だとは容易に想像されるのだけれども、「公開禁止」(自粛含む)しなければならない根拠が理解しかねるのである。「カシコキアタリ」関連の発禁には憤る向きが気にしていない様な雰囲気にも問題を感じるし…。一連の報道を視て、もっとも不愉快だった反応がこれでした。まあ、個人的には視に行きませんけれどもね…。
 ついでに懸念を書いておくと、名を売りたい木端監督がしゃしゃり出たり、注文仕事が回ってくる監督やらで対抗宣伝映画を撮ったりはしないよなぁ…。多くの場合、その手の作品は見苦しい完成度に…。

 火曜日。土曜日以来妙な咽の具合が最悪に…。どこか怠くって、午前中は起きられず。宿酔いではないと思いたい。そんな事を言っている訳にもいかないので無理して行動開始。なのだけれども、こんな日に限って雪が…。寒いし勘弁だよ。いつものコーヒー屋に逃げ込んだが、マイカップを忘れてるし…。
 関係ないけれども、コーヒー屋のテーブルに傘を置くなよ、と。汚れる汚れないでは無くって(まあ、濡れて大迷惑なんだけれど)浄穢観の問題。食卓に、履いていなくても外で履く靴を置くな、的な問題意識。まあ、こちらの了見が狭いのだろうが、茶碗の左右問題同様に気にはなる。

 以下、最近の読了メモ。通しで(刊行順序で)ホームズを読んでいるが、「読んだこと」にしてあった事柄の多さに赤面。人間の記憶は曖昧すぎる…。

・コナン・ドイル『回想のシャーロック・ホームズ』(創元文庫)
 聖典にコメントは不要。本巻で消息を絶つわけだけれども、作家の書きたい物と、読者が望む物との乖離が…。

・同上『バスカヴィル家の犬』(同上)
 謎解きというより伝奇冒険ロマンですな。古典の装いと雰囲気を満喫。

・同上『シャーロック・ホームズの生還』(同上)
 読者は神様なので、シリーズ化出来る形で復活した次第。ここでも引退させたけれども(どこかで養蜂…)、やっぱり復活するわけで…。しばらく、聖典三昧は続く。

 以下は、通り道での買い物。

・ジューン・トムスン『シャーロック・ホームズのクロニクル』(創元文庫)
 偽ホームズ。100円縛りで収集中。105円也。

 以上。

by rk-tora | 2010-03-09 19:07 | 雑記・日録


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